- どうして日本の住宅は高いのか?
- 戦後の住宅建築の歴史
- 依頼先と工法の種類
- 一番有効な資金計画は?
- 風水と家相
- 住宅営業マンの裏話
住宅を作る場合に、どのようなところへ依頼するかも大きな問題です。
まず依頼は、総合建築請負業としての住宅メーカー・工務店への依頼と、設計事務所への依頼とに分かれます。後者の場合は、手間も費用もかかるため、ほとんどが前者のケースです。設計にこだわりたい施主が設計事務所に設計だけを依頼する等、こだわる部分だけをその専門業者に依頼する場合もあります。
住宅メーカーと工務店については、明確な定義の違いはありませんが、企業の規模や資金力に違いがあり、モデルハウスの有無や持っている情報の内容などに差が生じます。工務店の場合、住宅メーカーに比較すると地域密着型で小規模な企業が多いため、モデルハウスや規格製品などを持たない代わりに、融通が利いたり価格が安かったりとメリットもあります。在来木造が多いのも特徴です。また地域色が様々ある住宅業界において、その地域の情報が集まるのは大きな特徴になります。
一方住宅メーカーは大企業が多いため、価格が高くなりますが、全国展開をしているためいつでもどこでもモデルハウスを見学でき、最新のデザインや機能性が常に更新されているというメリットがあります。もちろん、幅広い分野の業者ともつながりがありアフターケアについても充実しているところが多いでしょう。
デパートと個人商店の違いのようなもので、どちらも一長一短です。そこで依頼内容に照らし合わせて検討することが必要なのですが、まずチェックするポイントは次の5つが主だったところです。
1.資金融資、返済計画 2.土地購入・新築/建替 3.設計 4.施工 5.アフターメンテナンス
これらの専門業者を常に抱えて全てに対応しているのが工務店や住宅メーカー。各専門分野の充実度や内容も、各企業毎に様々ですので、お客様の依頼内容によっては向き不向きも生じます。それらの違いを知り尽くしたハウジングコンシェルジュが的確なアドバイスを致しますので、どこに依頼すべきかについても安心して我々にご相談下さい。
1.木造住宅
大きく分け、古来の木造軸組工法と2×4(ツーバイフォー)工法とに分けられる。最近の材木や木製パネルのほとんどは防腐剤を注入してあるが、床下まわりなどにはシロアリや湿気を防止する対策が必要となる。
a.木造軸組工法
柱と梁で構成され、デザインと間取りの自由度が高く大きな空間や開口を作りやすい。構造材は工場であらかじめ加工(プレカット)され、現場での組み立てが短時間で行え、品質が安定してはいるが、他の工法と比較すると工期は長くかかる。価格は使用する材料により巾があり、将来の増改築は比較的容易。耐震性を考え、外壁面にパネルを張り接合金物を多用しているので、耐久性も保持される。
b.2x4工法
北米で生まれた工法で、パネルで構成された造り。材料規格があり作業手順がマニュアル化されているため工期は早い。壁・床・天井の「面」で構成され、耐震性・気密性に優れているが、「面」で囲まれているので上下階の音が響きやすい面もある。また荷重を壁で支えているため、増改築が難しい。
2.プレハブ住宅
建材や設置時間を短縮でき工期を早められるのがプレハブ住宅の最大のメリット。大きく分けると下記の3種類に分かれるが、
現在はプレハブ商品が多く存在し、日本は世界一のプレハブ工法王国とも呼ばれるほど。
a.木質プレハブ住宅
1960年頃から販売されている住宅で、工場で製造された木質パネルを現場に搬入し、基礎の上で組み立て、製材で作った枠組に断熱材をはめ込み、合板を張って建てられる。
b.鉄骨プレハブ住宅
木材ではなく鉄骨の柱を用いて、規定サイズに切断したものを搬入し現場で組み立てる住宅。鋼材なので強度が大きいのが特徴。ハウスメーカーの多くは軽量鉄骨造が一般的であるが、重量鉄骨造もある。軸組工法、それに特殊な壁パネルを用いて組み立てるパネル工法、また木質不燃パネルや軽量発泡コンクリート板など各メーカーで独自のプレートを取り付ける軸組パネル工法の3種類がある。
c.コンクリートプレハブ住宅
工場で鉄筋とコンクリートを使い作られたパネルを現場へ搬入し、基礎に特殊な接合材を流し込んで固定する方法で建てられる工法。パネル同士の接合部はモルタルを充填して接合させる。
3.その他の住宅(鉄筋コンクリート造等)
その他の工法としては鉄筋コンクリート造を始めとして様々なものがある。鉄筋コンクリート造住宅は、最近では異型鉄筋を使用したものが多く、補強されたコンクリート(Reinforced Concrete)の略でRC造とも呼ばれる。金属の粘り強さとコンクリートがもつ圧縮強度の強さを併用したもので、現場打コンクリート工法とプレキャスト工法とがあり、ハウスメーカーの多くはプレキャスト工法を採用。施工工期が長く施工精度も必要で、自重が重く地盤が悪い敷地には不向きなどデメリットもあるが、防音、耐火性、耐久性にすこぶる優れた性能を発揮する。
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